Wavelet Voice Sonogram
「Wavelet Voice Sonogram」は、音声信号を音響解析してスペクトログラム表示するアプリです。
スペクトログラムは、音の周波数スペクトラムの解析結果を横軸に時間、縦軸に周波数、信号の強さを色で表したグラフで、音声分析、声紋の鑑定などに利用されています。
本アプリは、3つの時間周波数解析手法 (Wavelet解析、オクターブバンド解析、FFT解析) を用いて音響解析をおこない、スペクトログラムを表示することができます。
iPhone内蔵マイクから音声信号の録音が可能です。音を再生しながら、目的の音を検索して音響解析をおこなうことができます。
このアプリを使えば、音声、楽器音、ノイズなどの音響分析を簡単におこなうことができます。また、音声分析の初歩的な学習にも利用できます。
最新バージョンで、iOS18.1をサポートすると共に、UIデザインを更新しました。
AppStoreTMの「Wavelet Voice Sonogram」プロダクトページにアクセスするには、下記リンクをクリックしてください。
「Wavelet Voice Sonogram」は、つぎのような特長があります。
FFT解析 (FFT):FFT - 2048 point.
オクターブバンド解析 (OCT):1/48 octave band
ウェーブレット解析 (DWT):Gabor Wavelet
「Wavelet Voice Sonogram」は、次のような様々なシーンで利用することができます。
スペクトログラムは、横軸に時間、縦軸に周波数を表すような2次元の幾何学図形イメージであり、さらに特定時間、特定周波数でのエネルギー強度をピンポイントのカラー情報によって表現します。
本アプリのトレース表示では、縦軸が時間、横軸が周波数(右に行くほど音が高い)、表示カラーが赤色に近いほど音が強いことを表し、音源の時間的な変化、音色、高さ、大きさを同時に読み取ることができます。
本アプリを正常に動作させるためには、以下のiOSシステムに関わる初期設定を必ずおこなう必要があります。
アプリインストール後の初期起動時に、iOSシステムより内蔵マイク・デバイスへのアクセス承認が求められます。この際、内蔵マイクのアクセスを必ず許可にしていただく必要があります。
もし、不許可にされた場合には、プライバシー制限により、マイク入力ができませんので、計測表示等もおこなわれません。見かけ上、アプリが正常動作してないようにみえます。
この場合、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「マイク」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
スナップショットによる写真データ保存をはじめておこなう時に、iOSシステムより「写真」ライブラリへのアクセス承認が求められます。この際、必ず、「写真」へのアクセスを許可にしていただく必要があります。
もし、不許可にされた場合には、プライバシー制限により、「写真」への画像データ保存ができません。アクセスエラーが表示されます。この場合、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「写真」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
本アプリは、内蔵マイクを使って録音された音声信号の周波数を分析し、その特徴を3種類のスペクトログラム(Wavelet解析、オクターブバンド解析、FFT解析)で表示します。
MAINビューで、録音&再生、解析実行などの主要な操作をおこない、音響解析の結果をDWT、OCT、FFTの各ビューで表示します。
なお、初回起動時にはINFOビューが表示されます。本アプリの機能説明などが表示されますので、ご確認ください。
# メインビュー 初期画面
本アプリの基本操作としては、次のような手順でおこないます。
1)サウンド録音
録音ボタンをタップして、サウンド録音をおこないます。この録音データが音響解析の対象となります。
音響解析をしたいポイントを指定します。時間位置スライダの示す時間位置から直前の約5秒間が解析対象になります。
3)サウンドズーム
ズームボタン (10-sec) をタップすると、10secズームPCMグラフのカーソルが有効になります。PCMグラフの時間位置スライダの示す時間位置から直前10秒間を抽出して拡大表示できます。詳細な時間指定をしたいときにご利用ください。
4)音響解析
解析ボタン (Analysis) をタップすると、音響解析を実行します。
DWT、OCT、FFTのいずれかのボタンをタップすると、それぞれの解析手法での結果が表示されます。
内蔵マイクで音響解析したい音を録音します。録音ボタンをタップすると、内蔵マイクでのサウンド録音が開始し、サウンドデータとして一時保存されます。最大約180秒まで録音できます。
PCM波形とFFT解析がリアルタイムでグラフ表示されます。
時間位置スライダはPCMグラフ上のカーソル位置(時間位置)を指します。
サウンド再生をしたり、時間位置スライダを直接操作したりして、解析対象の時間位置を決めてください。PCMグラフ上のカーソルが示す時間位置の約5秒前を始点とするPCMデータが解析対象です。
PCMグラフ上の任意の10秒間を拡大します。この時、10secズームPCMグラフ上のカーソルが有効になりますので、解析したい時間位置をより詳細に設定できます。グラフ上のカーソルが示す時間位置の約5秒前を始点とするPCMデータが解析対象です。
ズームボタン (10-sec) は20秒以上録音した場合に有効です。10秒間に満たない場合には先頭から約10秒間を表示します。なお、再度ほかの時間位置を指定したい場合には、ズームボタンを再タップして解除してください。
解析ボタン(Analysis)をタップすると、音響解析をおこないます。
この解析処理の実行中には他の操作は実行できません。iPhone端末の機種に応じて、音響解析処理の実行時間が大きく異なりますので、ご留意ください。
ウェーブレット解析(DWT)、オクターブバンド解析(OCT)、FFT解析(FFT)の解析結果を選択して表示できます。再度、音響解析をおこなう場合には、MAINに戻して実行してください。
DWT、OCT、FFT ボタンをタップするとその解析結果を表示できます。各解析結果の表示において、再生ボタンをタップすることで、音響解析したサウンドデータを再生しながら、音の波形と音響解析結果を同時にトレース表示します。現在の再生位置がカーソルで表示されます。
ウェーブレット解析(DWT)
ウェーブレット解析によるスペクトログラムを表示します。再生ボタンをタップすることで、音声を再生しながら、解析結果を確認できます。
オクターブバンド解析(OCT)
オクターブバンド解析によるスペクトログラムを表示します。FFT変換で得られた周波数成分解析データを基に、1/48オクターブバンドに周波数分割したものです。再生ボタンをタップすることで、音声を再生しながら、解析結果を確認できます。
FFT解析(FFT)
FFT解析によるスペクトログラムを表示します。再生ボタンをタップすることで、音声を再生しながら、解析結果を確認できます。
スナップショットは、アプリ画像表示を静止画としてキャプチャ保存する機能です。
スナップショットボタンをタップすると、画像表示を「写真」にPNG形式でファイル保存します。タイムスタンプも画像中に付加されます。ファイル名はIMG_xxxx.pngとなります。
なお、初回保存時に、カメラロールへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。
INFOボタンをタップすると、製品情報と利用方法が表示されます。初回起動時にもこのビューが表示されます。測定画面に戻るには、Closeボタンをタップしてください。
本アプリに関して、ご感想、ご要望などのレビューをお待ちしています。当社の製品開発の参考にさせていただきます。ご協力をお願い申し上げます。