Audio Tone Generator - ATG
「Audio Tone Generator - ATG」は、高精度なリファレンス・オーディオ信号を生成するサウンドジェネレータ・アプリです。
オーディオシステムのテスト、サウンドチューニング、聴力テストなどの基準音源として、幅広い分野で利用することができます。
本アプリで生成される音源信号は、サイン波、スイープ信号、チャープ信号、ホワイトノイズ、ピンクノイズなどのオーディオ・リファレンス信号を生成します。
さらに、ノイズ信号においてオクターブバンドノイズ生成機能により、1/1または1/3オクターブ単位でのバンドノイズを生成することができます。特定の周波数帯域を詳細解析するために活用いただけます。
スイープ信号およびチャープ信号は、周波数範囲および遷移時間をユーザーが指定することが可能です。
最新バージョンで、UIデザインの変更、および、チャープ信号生成機能とプリセット周波数のカスタマイズ機能が追加されました。
オーディオ機器とスピーカー、リスニング環境や室内音響、聴覚診断などをリアルタイム評価するのに活用できます。 オーディオ・スペクトラム・アナライザーやサウンドレベルメーターなどの外部測定デバイスと組み合わせて利用するのにも最適です。
また、リアルタイム・オーディオアナライザーと組み合わせてご利用いただくことで、あなたのオーディオシステムの周波数特性を簡単に測定することができます。この際、このアプリはピンクノイズの標準信号発生器としてご利用ください。
本アプリでは次のトーン信号を生成できます。
プリセット周波数:63Hz, 125Hz, 250Hz, 500Hz, 1kHz, 2kHz, 4kHz, 8kHz, 16kHz
サイン波のスイープ(周波数掃引)信号を生成。
プリセット周波数:20Hz - 20kHz, 200Hz - 4kHz, 1kHz - 8kHz, 220 - 880Hz
生成時間:10 - 180sec
一時停止機能
短時間スイープ信号を線形(リニア)または指数関数での周波数変化で生成。
設定周波数範囲 : 100Hz - 16kHz
生成時間:0.1 - 1.0sec
ノイズタイプ:ホワイトノイズ、ピンクノイズ
バースト再生 : 1、2,、5、10秒、または、連続再生。
オクターブバンドノイズ生成機能(Ocatve band noise):1/1、1/3オクターブバンド
本アプリは、以下のような、様々な応用が可能です。
トップビューは上部に操作設定エリア、下部にコントロールエリアがあります。コントロールエリアでは、動作モード(Sine/Sweep/Noise/Chirp/Info)、 サウンド再生/停止、再生音量の調整(Volume)、チャネルバランス調整(Balance)、プリセット(Preset)などの基本的な操作をおこなうことができます。 操作設定エリアは選択された動作モードの個別設定をおこなうことができます。
アプリの初期起動時には、製品情報(Info)が表示されますので、利用方法をご確認ください。
- Sine:サイン波信号ジェネレータ
- Sweep:スイープ信号ジェネレータ
- Noise:ノイズ信号ジェネレータ
- Chirp:チャープ信号ジェネレータ
- Info:製品情報ビュー
サイン波によるトーン信号を生成します。
周波数表示モニターをタップすると、20Hzから21kHzの範囲でキーボード入力することができます。
また、プリセット周波数ボタンをタップすることで、9種類の周波数から再生周波数を設定することができます。プレイボタンをタップすることでトーン信号を生成し、ストップボタンで再生停止します。
プリセット(Preset)ボタンをタップすると、プリセット周波数を任意に設定することができます。周波数表示モニターに設定したい周波数を入力して、プリセット保存ボタン(Save0 - Save8)をタップすることで、プリセット周波数を設定保存できます。
サイン波によるスイープ(周波数掃引)信号を生成します。
20Hz から 21kHz の周波数範囲で、時間とともに周波数が連続的に遷移するようなサイン波信号を生成します。
周波数表示モニターをタップすると、キーボード入力することができます。下限および上限の周波数を数値設定する必要があります。
また、プリセットボタンをタップすることで、4種類の周波数から設定することができます。
アップスイープ、ダウンスイープを生成できる2種類のプレイボタンがあります。プレイボタンをタップすることでスイープ信号を生成します。デフォルトは60秒です。
再生中には、一時停止(II)ボタンが表示され、タップすると一時停止します。再開したい場合にはプレイボタンを再度タップします。一時停止の状態をリセットしたい場合には、中央の停止ボタン(■)をタップしてください。なお、一時停止中には周波数設定と時間設定の変更はできません。
プリセット(Preset)ボタンをタップすると、プリセット周波数を任意に設定することができます。周波数表示モニターに設定したい周波数を入力して、プリセット保存ボタン(Save0 - Save3)をタップすることでプリセット周波数を設定保存できます。
チャープ信号はごく短時間のスイープ信号です。本アプリでは 100Hz から 16kHz の周波数範囲で、時間とともに周波数が増加するようなアップ・チャープ信号を生成します。
周波数表示モニターをタップすると、キーボード入力することができます。スタート周波数およびエンド周波数を数値設定する必要があります。
チャープ信号の周波数変化カーブは、線形(Linear)、または、指数関数(Exponential)から選択できます。
チャープ信号の遷移時間(Chirp time)を0.1秒から1秒までの時間範囲で設定できます。
さらに、チャープ信号の生成時間は非常に短いため、スタートボタンをタップしてから信号出力されるまでのディレイ時間(Start delay time)を設けています。ディレイ時間は、3秒から10秒までで設定できます。
ホワイトノイズ、または、ピンクノイズを生成します。
ノイズ選択ボタンで再生したいノイズ(White /Pink)を選択し、プレイボタンをタップすると、ノイズ生成をおこないます。
ホワイトノイズは単位周波数帯域(1Hz)に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定の雑音で、白色雑音とも呼ばれます。一定幅の周波数帯域において音響パワーで見たときには、周波数が高くなるにつれて、3dB/oct で高い周波数の方が高くなります。
ピンクノイズはホワイトノイズに -3dB/oct のローパスフィルターを通した雑音です。周波数が高くなるにつれて右下がりの周波数特性になります。一定の周波数帯域ごとのエネルギーが均一になるため、周波数帯域別の音量を評価する目的に適した雑音です。すなわち、どのオクターブの帯域でみても音の大きさが同じ音であるため、音響調整や測定ではピンクノイズがよく使用されます。
また、バースト信号の生成は、バースト時間(Burst time)設定で、1、2、5、10秒のいずれかを選択することができます。バースト信号のデューティは50%です。
ノイズ(NOISE)モードにおいて、オクターブバンドノイズの信号生成が可能です。
オクターブバンドノイズは、1/1オクターブまたは1/3オクターブで周波数帯域を取り出したノイズ信号です。オクターブを基準とした一定の周波数帯域の音量を測定評価するために利用できます。
本アプリは、ホワイトノイズおよびピンクノイズをソース信号として、オクターブバンドパス・フィルタを通したノイズ信号(オクターブバンドノイズ)を出力できます。
”1/1 Octave” または "1/3 Octave" ボタンのいづれかをタップし、バンドパスフィルタの中心周波数を選択します。この際、選択可能なバンドパスフィルタの中心周波数は次の通りです。
”Info”ボタンをタップすることで、製品情報と利用方法を表示します。動作モードに戻る場合には、いづれかのモードボタン(Sine、Sweep、Noise、Chirp)をタップしてください。
なお、アプリの初期起動時には、この製品情報が表示されますので、利用方法をご確認ください。
* チャープ信号生成機能の追加。プリセット周波数のカスタマイズ機能の追加。iOS14.3以降に対応。
* 信号出力関連の不具合修正。
* 安定性の向上、iOS12.5対応。
* 安定性の向上
* チャネルバランス調整機能の追加、iOS12.4対応。
* 安定性の向上、iOS12.2対応。
* UIデザインの変更、Bluetooth対応、iOS12.0対応。
* UIデザインの変更、オクターブバンドノイズ生成機能の追加、プリセット周波数の変更、iOS11.3対応。