Support / ATG for iPad
Audio Tone Generator for iPad
「Audio Tone Generator for iPad」は、iPad上で動作する高精度なトーンジェネレーター・アプリです。
サイン波、周波数スィープ、ホワイトノイズ、ピンクノイズなどのオーディオ・リファレンス信号を生成します。
オーディオ機器とスピーカー、リスニング環境や室内音響、聴覚診断などをリアルタイム評価するのに活用できます。 オーディオ・スペクトラム・アナライザーやサウンドレベルメーターなどの外部測定デバイスと組み合わせて利用するのにも最適です。
また、1/1または1/3オクターブ単位でのオクターブバンドノイズを生成することができます。環境音測定の基準音源、サウンドチューニング、耳鳴り緩和やサウンドマスキングのための音響効果音など、様々な用途にご利用いただけます。
製品情報
- バージョン : 4.1
- リリース : 2018年5月16日
- サイズ : 0.8 MB
- カテゴリ : ユーティリティ、ミュージック
- 互換性: iPadに対応。iOS 11.3 以降が必要、iPadOS 14 以降は非対応。
* OSアップデートの際はご注意ください。
生成できるトーン音源
本アプリでは次のトーン信号を生成できます。
- サイン波
- サイン・スィープ波
- ホワイトノイズ
- ピンクノイズ (1/fノイズ)
- オクターブバンドノイズ (1/1オクターブ、または、1/3オクターブ)
特徴
「Audio Tone Generator for iPad」は、つぎのような特徴があります。
- サイン波のトーン生成 (SINE)
- (プリセット周波数:63Hz, 125Hz, 250Hz, 500Hz, 1000Hz, 2000Hz, 4000Hz, 8000Hz, 16000Hz)
- サイン波スィープ(周波数掃引)によるトーン生成(SWEEP)
- (プリセット周波数:20Hz - 20000Hz, 200Hz - 4000Hz, 1000Hz - 8000Hz, 220 - 880Hz)
- スィープ生成時間コントロール:10sec - 180sec
- スィープ一時停止機能
- ノイズの生成(NOISE):ホワイトノイズ、ピンクノイズ
- - 周波数特性:20Hz - 22000Hz (-3dB)
- オクターブバンドノイズの生成機能(OCT.band):1/1または1/3オクターブバンド
- バースト再生機能 : ON/OFF周期 1, 2, 5, 10秒、または、連続再生。(NOISEモード時)
- 周波数精度:0.1Hz
- 周波数範囲:20.0Hz - 23999.9Hz
- キーボードによる周波数入力(0.1Hz単位)
- 出力チャネル選択機能(L, R, L&R)
-
- 位相反転機能 : 同相 / 逆相 (両チャネル出力時)
- 出力ゲインコントロール
- DVDクオリティの信号出力
アプリケーション
「Audio Tone Generator for iPad」は、以下のような様々な応用が可能です。
- スピーカー、ヘッドホンなどの性能テスト、エージング
- オーディオアンプ、イコライザや他の多くのオーディオ機器のテストとチューニング
- 音響試験
- オーディオシステムの周波数特性評価
- サウンドマスキング
- リラクゼーション、メディテーション
- モスキート音の生成
- 聴力テスト
Top Menu
アプリの起動時に、このトップメニューが表示されます。
上段にモード選択エリア、中段に各動作モードの操作パネル・エリア、下段にコントロール・エリアが配置されています。
まず、サイン波(Sine)、サイン波スィープ(Sweep)、ノイズ(Noise)、アプリ情報(Information)の4種類の動作モードをいづれか一つを選択します。
操作パネル・エリアでは、モード選択されたパネルで、各パラメータの設定が可能になります。
コントロールエリアには、再生、停止、音量ボリューム、サウンド出力チャネルの選択(LEFT & RIGHT、LEFT、RIGHT)、サウンド位相反転があります。
ine Mode
サイン波によるトーン信号を生成するモードです。
周波数表示モニターをタップすると、20.0Hzから23999.9Hzの範囲でキーボード入力することができます。
なお、アプリ初期起動時には、初期値が入力されていませんので、小数点1桁までの数値を設定する必要があります。
また、プリセットボタンをタップすることで、9種類の周波数から設定することができます。
プレイボタンをタップすることでトーン信号を生成し、ストップボタンをタップすることで停止します。
Sweep Mode
サイン波によるトーン信号スィープ(周波数掃引)を生成するモードです。
20.0Hzから23999.9Hzの周波数範囲で、周波数が連続的に遷移するようなサイン波信号を生成します。
周波数表示モニターをタップすると、キーボード入力することができます。キーボード入力では、下限周波数および上限周波数を数値設定する必要があります。
なお、アプリ初期起動時には、初期値が入力されていませんので、小数点1桁までの数値を連続して設定する必要があります。
また、プリセットボタンをタップすることで、4種類の周波数から設定することができます。上昇スィープ、下降スィープの生成できる2種類のプレイボタンがあります。プレイボタンをタップすることでトーン信号スィープを生成し、設定時間にあわせて遷移します。デフォルトは60秒です。
再生中には、一時停止(II)ボタンが表示され、タップすると一時停止します。再開したい場合にはプレイボタンを再度タップします。一時停止の状態をリセットしたい場合には、中央の停止ボタン(■)をタップしてください。なお、一時停止中には周波数設定と時間設定の変更はできません。
Noise Mode
ホワイトノイズ、または、ピンクノイズを生成するモードです。
ノイズ選択ボタンでいづれかのノイズ(WHITE, PINK)を選択し、プレイボタンをタップすると、ノイズ生成をおこないます。
- ホワイトノイズ
- ホワイトノイズは単位周波数帯域(1Hz)に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定の雑音で、白色雑音とも呼ばれます。
一定幅の周波数帯域で音響パワーで見たときには、周波数が高くなるにつれて、3dB/octで高い周波数の方が高くなります。
- ピンクノイズ
- ピンクノイズはホワイトノイズに-3dB/octのローパスフィルターを通した雑音です。
周波数が高くなるにつれて右下がりの周波数特性になります。一定の周波数帯域ごとのエネルギーが均一になるため、周波数帯域別の音量を評価する目的に適した雑音です。
すなわち、どのオクターブの帯域でみても音の大きさが同じ音であるため、音響調整や測定ではピンクノイズがよく使用されます。
また、バースト信号の生成は、”Burst time”で1、2、5、10秒のいづれかを選択することで可能となります。バースト信号のデューティは50%です。
オクターブバンドノイズ
NOISEモードにおいて、オクターブバンドノイズの生成が可能です。
オクターブバンドノイズは、1/1オクターブまたは1/3オクターブで周波数帯域を取り出したノイズ信号です。オクターブを基準とした一定の周波数帯域の音量を測定評価するために利用できます。
本アプリは、ホワイトノイズおよびピンクノイズをソース信号として、オクターブバンドパス・フィルタを通したノイズ信号(オクターブバンドノイズ)を出力できます。
”OCT band”ボタンをタップすることで、オクターブバンドノイズ生成機能が有効になります。
さらに、”1/1 OCT”または"1/3 OCT"ボタンのいづれかをタップし、バンドパスフィルタの中心周波数をひとつ選択します。この際、選択可能なバンドパスフィルタの中心周波数は次の通りです。
- 1/1オクターブバンドのバンドパスフィルタの中心周波数 : 63, 125, 250, 500,1000, 2000, 4000, 8000 Hz
- 1/3オクターブバンドのバンドパスフィルタの中心周波数 : 50, 63, 80, 100, 125, 160, 200, 250, 320, 400, 500,630, 800, 1000, 1250, 1600, 2000, 2500, 3150, 4000, 5000, 6300, 8000, 10000 Hz
インフォメーション
トップビューの右下にあるInfoボタンをタップすることで、製品情報を表示します。"Support / Information"ボタンをタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。動作モードに戻る場合には、いづれかのモードボタン(Sine、Sweep、Noise)をタップしてください。
リリースノート
- Audio Tone Generator for iPad version 4.1 バージョンアップ(May 16, 2018)
- ノイズフィルタ周波数設定機能からオクターブバンドノイズ生成機能へ変更、UIデザインの変更、iOS11.3対応
- Audio Tone Generator for iPad version 4.0 バージョンアップ(December 4, 2016)
- フィルタ周波数設定機能を追加、UIデザインの変更、iOS10.1対応
- Audio Tone Generator for iPad version 3.1 バージョンアップ(March 10, 2016)
- コード最適化、iOS9対応
- Audio Tone Generator for iPad version 3.0 バージョンアップ(October 20, 2015)
- 出力チャンネルの選択、ステレオ出力時の位相反転、ノイズ出力にフィルタ処理を追加。
- Audio Tone Generator for iPad version 2.1 バージョンアップ(July 9, 2015)
- 不具合の修正
- Audio Tone Generator for iPad version 2.0 バージョンアップ(May 7, 2015)
- プリセット周波数の拡充、UIデザインの変更、コード最適化、iOS8対応
- Audio Tone Generator for iPad version 1.3 バージョンアップ(April 29, 2014)
- ワーブルトーンの追加、アプリ名の変更、UIデザインの変更、iOS7.1対応
- AudioTGtab version 1.2 バージョンアップ(November 26, 2013)
- 軽微なバグの修正
- AudioTGtab version 1.1 バージョンアップ(October 18, 2013)
- iOS7対応、UIデザイン変更、スィープ時間設定の追加、パフォーマンス向上
- AudioTGtab version 1.0.0 リリース(June 14, 2013)
重要な注意事項
- 本アプリはiPadOS 14 以降には対応していません。OSアップデートの際はご注意ください。
- 大音量の連続した高周波信号は、大きすぎると感じていない場合でも、スピーカーやヘッドホンなどを損傷する可能性がありますので、ご注意をお願いいたします。
- Bluetooth機器との無線接続には対応していません。
- AirPlayによるデータ伝送はApple社独自の音声データ圧縮による無線通信方式のため、AirPlay接続機器との相性や無線状態によって、ランダムなノイズを発生することがあります。特に高い周波数帯域では発生することがありますので、ご注意ください。
- キーボード入力に関して:周波数のキーボード入力では、数値を入力後に、かならずReturnキーを押して確定してください。また、サイン波スィープでは、2つの周波数値を連続して入力してから、かならずReturnキーを押して確定してください。