FAQ-e014 : 暗騒音とは? その影響は?
[回答]
暗騒音とは、特定の音を対象として考える場合に、その対象の音以外のその場所に存在する音のことです。
特定の定常騒音の騒音レベルを測定するとき、暗騒音の影響をうけることがあります。
騒音レベルを測定するとき、その騒音があるときと無いときの騒音計の指示値の差が 10 dB 以上あれば、暗騒音の影響はほぼ無視できます。
しかし、10 dB 未満のときは無視できなくなり、次表の補正することにより、定常騒音のみの騒音レベルを推定することができます。 なお、この補正は定常騒音を対象としており、暗騒音のレベルが変動している場合には適用できません。暗騒音レベルとの差は少なくとも 3 dB 以上必要です。
*JIS Z 8731(騒音レベル測定方法)に準拠。
例えば、ある機器を稼働して 55 dB A、停止させたときの暗騒音が 50 dB A と計測されるならば、そのレベル差は 5 dB のため、 -1.7 dB のレベル補正をして、単独の騒音レベルは 53.3 dB A と推測されます。